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声明を発表する広田照幸・日本大教授(左)と 山口二郎・法政大教授 =衆院第2議員会館 |
(朝日新聞の記事から)
文部科学省が国立大学に対し、入学式や卒業式で国旗掲揚と国歌斉唱を行うよう要請する方針を示したことは「学問の自由と大学の自治を揺るがしかねない」として、国立大や私立大の教授や作家ら21人が呼びかけ人となり「学問の自由を考える会」を結成した。28日に国会内で記者会見し、文科省に要請の撤回を求める声明を発表した。
「考える会」は声明で「国立大学法人が運営費交付金に依存する以上、『要請』が圧力となることは明白」「国旗国歌の強制は知の自律性を否定し、大学の役割を損なう」と主張。代表の広田照幸・日本大教授は「式自体が教育の機会と位置づけられる中、要請は今後、具体的な教育研究の中身に政府が口を出す突破口になりかねない」と話した。今後はネット上で賛同者を集め、夏にもシンポジウムを開く予定という。